操作化について少し考えてみる
毎日平日7時に更新するブログ。今日のテーマは「操作化」。今朝の記事は「帯をギュッとね!」です。
目標を操作化する
先日、数字の裏の人間に思いを馳せると言う記事を書きました。
ただし、何か目標を持った時には、必ず数字として計測できるカタチにしなくてはいけません。
これを統計や社会科学の分野では「操作化」と呼びます。
学問の世界では、「仮説」があって、「調査・分析」して「結論」を出します。じゃあ、その調査・分析をどうやってやるの?となります。
例えば、「エンジニアはネコが好きな人が他の職業より多い」と言う仮説を立てたとします。
この場合は、エンジニアと他の職業の人にヒアリングしてネコが好きな人を数がエンジニアの方が多いか調べるとわかります。
ですので、以下のような方法で調査をしますね。
「エンジニア、非エンジニア100人に、ネコが好きか?と言うアンケートをとる。そして猫好きの数を比べる」
相当大雑把に書きましたが、このように、データにできるカタチするのが「操作化です」(本で勉強すると「操作化」は、「概念の変数化」なんて説明されますが、要するに全部データとして扱えるカタチにする。と思えば良いでしょう。)
メモ英の例
操作化は、概念をデータとして扱えるようにするテクニックですが、これがないと目標への進展具合を把握できないので、必ずやる必要があるのです。
例えば、今私が行っている作戦で考えてみます。
私は、メモ英(メモや日記ついでに英語学習)で新規で常にユーザーを獲得したいと思っています。
なので目標は「毎日1名に新規でユーザー登録をしてもらう」としています。
そうなると、SNSでの宣伝より、グーグル検索で自然にユーザーが訪問してもらう方が良いでしょう。
次に、これを達成するためにどうすれば良いかを決めます。
「新規ユーザーにグーグル検索でサイトに訪問してもらう」が全てですが、これだと具体的に何をすれば良いかわからないですよね。
そこで操作化です。
①過去のデータから、メモ英のページに訪問してくれた人の10%がユーザー登録をしてくれることがわかっています。
②グーグル検索は、上位の検索結果20件までは、クリック率が1%あるそうです。
と言うことは、一日1000件、検索結果で20位に入れば、10人がメモ英をクリックし、その内の1人がユーザー登録をしてくれる。となるのです。
なぜ20位なのか?と言うのは、検索順位でトップ10に入るのは大変ですが、20件なら比較的狙いやすいと考えてです。
ここからもう少し深掘りします。
グーグルのキーワードプランナーを使えば、特定のキーワードが毎月何件ほど検索されているかがわかります。
そこで毎月1〜100件以下で検索されているキーワードなら、差はあれ平均すれば1日1件検索されると考えられます。
それならば、1000件のコンテンツを作れば達成されるはずです。
ここでは期間は100日としましょう。
以上から、目標、仮説、操作化はこんな感じになります。
【目標】
100日で、新規のユーザー登録が毎日1件獲得できるようにする
【仮説】
グーグル検索で、毎日10人がサイトに訪問してくれれば達成する
【操作化】
グーグル検索で上位20件の表示回数が1日1000件
↓
毎月のキーワード100件のコンテンツを1000件作成する。これを100日で達成する。
↓
検索数月100件前後のキーワードで1日10件のコンテンツ作成
これで全部データとして扱えますね。
操作化ができたので、こちらがメインで管理するのは「1日10件のコンテンツ作成」になり、グーグル検索の表示回数がコンテンツの作成量に対して目標通り推進されているかを計測するのです。
例えば、100件コンテンツを作成した時に、グーグルの表示回数と、検索順位、クリック率を計測して、進捗が問題ないか確認します。
もし100件コンテンツを作成して、グーグルの表示回数が10件とかなら、何か仮説、操作化が失敗している可能性があり、見直しが必要になります。
例えば、記事が検索結果に反映されるのに数か月かかる。とか、そんな可能性がわかったりします。
と、まぁ、こんな感じで操作化をしておけば、少なくとも闇雲に作業をすることはなくなるので、個人開発とか、何か新しいことを始める時に精神衛生上非常に安定します。
今は統計分析の技術部分に注目が集まっていますが、統計学と言う学問自体が非常に優れたデータの扱い方を学べるので、とてもオススメです。
今朝の漫画
今朝の漫画は「帯をギュッとね!」です。
面白い柔道漫画は数多くありますが、この「帯をギュッとね!」も間違いなく最高の柔道漫画です。
5人の中学生が、昇段試験で黒帯をとった。粉川巧、同じ北中の杉、南中の斉藤、それに東中の三溝と宮崎だ。かつてのライバル同士が、意外な形で再会したのは、高校の入学式。しかも同じクラス。でも、この浜名湖高校には、柔道部がなかった。そこで彼らは、柔道部を自分たちで創部する。全員一年生の新生・浜名湖高柔道部がスタート!!
作者は「モンキーターン」「とめはねっ! 鈴里高校書道部」 の河合克敏さんです。この二つ以前の漫画です。
実は、この作者の漫画は、毎回ある黄金パターンがあるのですが、そのパターンがまさに読者が気持ちいいラインをなぞってくれていて、「おお、これこれ!これぞこの漫画!」と思わず言いたくなるのです。
巻数も結構あるので、ぜひハマって欲しいと思います。