少なくとも僕はAI美空ひばりに泣いてしまう
紅白のAI美空ひばりに驚く
年末に紅白を観たんですが、AI美空ひばりの歌を聴いてびっくりしました。
「AI美空ひばり」は、美空ひばりの歌をディーブラーニングして、美空ひばりの新曲を出すというプロジェクトです。
もちろん、賛否両論があります。
“紅白出場”AI美空ひばり「気持ち悪さ」の正体 法規制は必要か (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
人間ではなく、人工知能が故人に代わってやっていることだから侮辱していると感じる気持ちもわかるんですが、少なくとも自分はあの歌を聴いて、感動して泣いてしまいました。
ただ単純に素晴らしい歌だと思いました。
それで思ったのは、人は今後、人工知能に恋もするし、ファンになって応援したりもするんじゃないかということです。
着ぐるみを越えたら?
現在は、Vtuberというバーチャルアイドルが人気がありますが、あれはまだ裏に人間がいることを皆知っています。
極端なことを言うと、着ぐるみと構造は同じです。
私たちは、ディズニーランドで、ミッキーに抱きついて喜べます(もちろん、ミッキーはミッキーです。ハハッ)
そのため、Vtuberに関しては何も抵抗はないことは想像に難くありません。
それより自分が常々疑問に思っていたのは、「もしこれが、全く人間の介在のない機械だった場合は、僕らはどんな感情を抱くのか…?」と言うことでした。
それが、今回のAI美空ひばりを観て、人は完全な人工知能にも好意を持てるだろうと思いました。
なぜなら、私はAI美空ひばりを、「美空ひばり」として観ている訳ではなく、ただの声のツギハギの機械と観ている訳ではなく、ただ素直にその存在を一つの生命のように感じていました。
もちろんまだ人間の手がかかっている存在ですが、実在した人物として人工知能を活用している点で、他のAIと比べても一線を越えたと思います。
人の柔軟性は自然と人工を超える
結局、人工知能を生命として見なすかどうかは、人間の柔軟性にかかっています。
ただ、私は今回のAI美空ひばりを観て、人は機械に対して、想像以上に柔軟性に富んでいて、人工知能の人間(アンドロイド)をすんなり受け入れられる時代がすぐ来るだろうと思いました。
年末年始はそんなことを考えていました。