かとのぼのマイコード・マイライフ

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私が選ぶ村上春樹の小説ベストスリー

村上春樹の小説は好きな人は熱烈に好きです。ハルキストなんて言葉もありますね。

かく言う私も村上春樹の小説が好きで、エッセイ系を除くとほとんど読んでいます(彼はエッセイも書いています)。

今回は、村上春樹をこれから読もうと思っている人に向けて、私が個人的に激オシしたい村上春樹の小説を3つ選びました。

第一位:ノルウェイの森

第一はもちろん「ノルウェイの森」です。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

「村上春樹といえば?」と質問したら、8割くらいの人が「ノルウェイの森」を言うのではないでしょうか。

私がこの小説を読んだのは大学生の時。大学に通うために東京に上京し、一人暮らしをしていました。大学の授業の合間やバイトに合間に読んだのを思い出します。舞台が東京で、自分が住んでいる近くが小説に登場するのは面白く不思議な感覚でした。

私がこの小説を好きなのは、自分にはどうしようもない、取り返しのつかない大きな流れが世界あって、そしてそれは自分には片鱗すらさっぱり掴めないと言う空虚感が素敵だったからです。私はこの本を読んで、なぜだか気持ちが楽になりました。

第二位:風の歌を聞け

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 村上春樹のデビュー作です。

群像新人賞を受賞した作品で(どんな賞でしょうか)村上春樹の世界観が圧倒的に感じることができる作品です。

この作品は、のちに続く「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を加えた3部作の最初の作品と位置付けられています。

 お洒落にも思えて、はたまた投げやりにも見えて、すっごい嫌いな性格だなと思ったり、すごくダサいようにも感じる登場人物たちの、何とも不思議な青春の物語です。

私がこの作品が好きなのは、読み終わった時、全く物語に完結した気がせず、パズルが目の前に並べられて、さぁ並べてね。と言われたような、そんな感覚になりました。それが私が今まで読んだ小説にないものだったので、こんな作品があるのかと衝撃を受けたのです。時代が変わっても古くなることはない、今でも新鮮な気持ちになれる作品だと思います。

第3位:スプートニクの恋人

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

 不思議なラブストーリーです。

村上春樹は同じテーマを何度も書いているように感じるんですが、私がそのテーマの全体像を感じた作品でした。

物語のストーリーも大好きですし、登場人物の「すみれ」も「ミュウ」も魅力的なキャラクターです。

本は、好きだと読んでいて物語の終わりが近づくと悲しくなりますが、この本は特に終わりが辛くなりました。

村上春樹をぜひ読んでみてください

まだ村上春樹を読んでいない人、食わず嫌いの人はぜひこの機会に読んでみて欲しいなと思います。

最後に、ブログに書いた村上春樹の他のレビューを紹介して終わります。

www.katonobo.com

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 それでは良きハルキライフを!