Tverやradikoのタイムフリーが業界にもたらす変化
タイムフリー機能はマスメディアに大きな拡張性を与えているという考察です。完全に個人的な推察なので全く見当はずれかもしれません。
ラジオ業界の昔と今
最近思ってるのは、ラジオで各番組が他の番組の話をよくするようになったこと。さらに言えば局の垣根も低くなってきてる感じする。
— かとのぼ (@katonobo1) 2019年4月24日
これはradikoの普及が大きいのではないかと考察している。
なぜなら、タイムフリーによってリスナーを奪い合う必要が減り、業界で盛り上げた方がメリットになるから。
私はラジオ大好き人間(ヘビーリスナー)です。大学受験の時に夜ラジオを聴き出してからずっと今でも聴いているんですが、最近いろんな番組で他のラジオ番組の話をしていたり、他の局と電話でやりとりしたりと垣根が下がったりしていて、不思議に思っていました。
昔を思い出すと、他の番組のパーソナリティの話とか、ましてや他局の話などは数年前はそこまで多くなかったです。
そこで思ったんですが、この変化はradikoのタイムフリー機能が大きいのではないでしょうか。
radiko(ラジコ)とは、ラジオが聴けるアプリで、タイムフリー機能を使うと1週間前までのラジオ番組をいつでも聴くことができます。
つまり、好きな番組を好きな時間に聴くことができるのです。私の印象では、ラジオ業界はこのタイムフリー機能に関してそこまで積極的でなかったように思います。「youtube」では、違法にアップロードされたラジオ番組が昔から多くありました。
おそらく、ラジオはリアルタイムで聴くことに重きを置いていたのだでしょう。そうなれば、もちろん他局は一番のライバルです。裏番組は聴衆率を奪い合う存在でした。
ラジコによってライバルが仲間に
ところが、タイムフリー機能が登場して、ラジオはいつでも聴きたい時に聴ける存在になりました。そうなると、敵対するより、お互いが協力して、業界を盛り上げる方がメリットが大きくなります。例えばオールナイトニッポンを普段聴いている人が、いつも聴いているパーソナリティからTBSラジオの話題を聴いたら、TBSの番組も聴いてみようと思うはずです。こうなればお互いウィンウィンです。
つまり、タイムフリー機能が業界の体質を変えている可能性があると思うのです。
ライバルは他局からアマゾンやネットフリックスへ
テレビでもTverというアプリがあったり録画が普通になったり、リアルタイムでなくタイムフリー的な視聴方法に変化しました。
こうなると、テレビ業界も全体のパイを拡大するように協力しあった方が得です。
つまり、今後のマスメディア業界はコラボレーションや協力体制が広がるのではないかと思っています。今までならありえないドラマでのコラボだったり、バラエティのコラボ、共同でのイベントなども数年後には一般的になるでしょう。
では彼らの今のライバルはどこか?
それはもちろんネットフリックスやアマゾンです。
マスメディアには出来ない過激だったりマニアックなコンテンツを制作できるのが強みです。ライバルは同業他社では完全になくなったのです。
私はテレビはあまり見ませんが、逆にこれはチャンスだと感じます。
みんなが協力して面白い番組や取り組みが生まれる可能性も高まったと思うので、これからに期待しています。