プログラミング初心者はコードでなくプログラミング的思考を理解しよう【プログラミング的思考を体験できる学習サイト】
今回の記事は、初心者はまずはプログラミングのコードではなく、プログラミング的思考を身につけましょうという記事です。プログラミング入門者や、本格的にプログラミングを学びたいわけでなくプログラミングの概要や少し経験してみたい人向けの記事です。
プログラミング初心者はプログラミング的思考の概要を掴むことが大切
プログラミング初心者の学習向けの記事を見ると、プログラミングを覚えて転職するための記事だったり、プログラミングを学んで仕事にしようという記事が多くあります。
しかし私は、プログラミング初心者は、プログラミングのコードを書く前にまずは「プログラミング的思考」を学習する方が先ではないかと思っています。
どういった考え方がプログラミングの根底にあるのかを理解した方が、プログラミングを学習する時の吸収力が違うと思うのです。
また、本格的にプログラミングの学習をしたいのではなく、プログラミングの概要や、少しだけ体験してみたいと考えている人もいるはずです。
そこで今回は、プログラミングをこれから始めようというプログラミング初心者の方と、プログラミングで何かを作りたいとかプログラミングを職業にするつもりはないがプログラミングがどんなものか知りたい方にオススメのサイトを紹介します。
プログラミング的思考の概要がわかる学習サイト
プログミング初心者は、右も左もわからずにいきなりプログラマーのイメージである呪文みたいなコードに取り掛かることは挫折する危険があると思います。
プログラミングの概要を把握するのに一番大切なことは、「プログラミング的思考」です。
文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」プログラミング的思考を説明している言葉があります。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
小学校プログラミング教育の手引(第一版)p.5
つまりプログラミング思考とは、コードを書くという訳ではなく、
- 完成図を想像する
- そのための設計図をイメージする
- その設計図を組み立てる
- うまく動くかどうか検証する
- 間違った場合は原因を調べて改善する
という一連の動作のことを指します。
このプログラミング的思考の考え方を理解することが、プログラミングの概要を掴むには必要だと思います。
プログラミング的思考を学習するのにピッタリな「Hour of Code」
「Hour of Code」は、子供でもゲームを通してプログラミングが学べる学習サイトです。基本は子供向けのゲームでプログラミング的思考が身につきます。
子供向けだからと侮ってはいけません。この学習サイトのゲームで遊ぶと、プログラミングがどうやって動いているのかの基礎がしっかり学べます。
私が一番感動したのは、コンピュータがどのレベルの命令で動くのかが実感できたことです。実はこの「どのレベルまで分解した命令だとコンピュータが動くか?」はとても大事な知識だと思います。
例えば、あなたが誰かに道案内をするとします。もし人間に対して道案内するなら、
「(進む方向を指差し)このまままっすぐ行って、次の交差点を右です」などと教えると思います。
これで普通の人間はわかりますが、実はこのわかりやすい案内が、コンピュータにとっては情報が足りません。
コンピュータには、もっと細かく、順序だった命令が必要になります。
「まず北の方角を向く。そしたらその進路方向に歩き、一歩歩くごとに右を確認し、右に側に曲がれる道がないか判断する。これを右に道路があるまでずっと繰り返す。もし右に道路があるなら、右に曲がり進む」
こんな感じです。
多分プログラミングに慣れていない人は「何これ??なぜこんな細かい指示をするの??」となった不思議に思ったはずです。
プログラミングには用意された基本的な機能があり、その基本的な機能を組み合わせて動かすからです。このレベル感をまず実感するのがプログラミングはとても大事になります。そしてこの指示を自分で設計し、組み立て実行させる思考が「プログラミング的思考」なのです。
「Hour of Code」のゲームは、このプログラミングの感覚が目で見て肌で感じられるのでオススメです。
少しコードも触ってみたいなら「プロゲート」
プログラミング的思考がわかって、さらに実際にコードを書いてみたい方は、一番気軽にコードを書ける「プロゲート」がオススメです。
プログラミングで一番面倒なのは、コードを書いてすぐその結果を見ることができない点です。いわゆる「環境構築」という、コードがしっかり動いてくれる状況を作る必要があり、それが入門者にはハードルが高いのです。
ですから、プログラミングがどんなものか知りたい人は、この「環境構築」を避けるのが一番です。
「プロゲート」は、この環境構築がなくプログラミングが体験できるのでとっつきやすいです。入門コースは無料なので、無料コースだけやって見ると良いと思います。
まとめ
全くプログラミングに触れてこなかった初心者の方や、プログラミングを仕事にする訳でなく概要を知りたい方は「Hour of Code」がオススメです。ゲーム感覚でプログラミングが理解できます。
まずはプログラミングの根底にあるプログラミング的思考とプログラミングの組み立ての考え方を理解してから、ぜひ本格的なプログラミング学習を始めてください。
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