かとのぼのマイコード・マイライフ

個人開発者かとのぼのプログラミングと雑談のブログです。たまに読書と銭湯も

覚えていることは必要ないが、知っている必要はある

最近、知識の暗記は必要ないけど、その知識を何となくでも知っている必要性が増しているなぁと思いました。

パソコン(ネット)が脳の外部装置

かのスティーブ・ジョブズがインタビューで「パソコンは脳の外部装置だ」と言っていました。

人間は、道具を使って、体の機能を延長することで進化をしてきました。

例えば、シェベルやスコップは、人間の手の機能を延長ですし、自転車や車は、人の足(歩行)の機能の延長です。

そして、パソコンの場合はそれが脳(記憶)に当たります。

グーグル検索を使えば、わからないことは調べられますし、かつての部族の長老のような物知りの役割は、書籍やインターネットに置き換わりました。

フォルダがないと探せない

ただし、インターネットやパソコンが脳の外部装置であるということは、自分の脳に、その外部に置いた知識を引っ張るトリガー(きっかけ)が必要になるとも言えます。

私は、それがパソコンで言うところのフォルダに当たるのではないかと思います。

フォルダにフォルダ名を書いておくと、そのフォルダ内に様々な、フォルダやファイルが入っていますので、そこからまた絞り込んで必要な知識を探すことができます。

これが、ある意味ググる行為と言えるでしょう。

ただし、この一番最初のフォルダだけは、自分の脳にないとパソコンにアクセスできないのです。

例えば「日本食」と言う知識がないと、「寿司」や「天ぷら」の知識をネット探すことはできないですし、さらに細分化した「軍艦巻き」もわかりません。

つまり、この「日本食」と言う言葉(概念)やキーワードだけは自分の脳に保存しておく必要があるのです。

時々、グーグル検索自体が苦手、できない人がいますが、この最初のトリガーの知識が少ない人なのではないかと思います。

結論:概念を持っていることやそれ自体をぼんやりでも知っていることが大事

パソコンとネットの普及で、パソコンという外部機能をうまく使える人がどんどん先に進めるようになった訳ですが、それは残酷な一面もあり、うまく使えない人との差がどこまでも広がる可能性がある。とも言えます。

ですから、これからの必要な能力の一つに、最初の知識のトリガーをたくさん蓄えることがあるのではないかと思います。

また、大体の概念は様々なフォルダ名を複数持ちますから(例えば「日本食」は「ヘルシー料理」や「生食」「粋」など沢山持っていますよね)、増やせば増やすほど色々な組み合わせやアイデアが繋がるでしょう。

これだけ情報が溢れているのに、なんだかんだ基礎知識が必要なのが不思議ですが、学ぶ姿勢がないといけないので、楽でうまい話はないと言うことかなぁと思いました。